初夏の味覚、輝く青 福島県いわき市の小名浜港 カツオ今季初水揚げ

 

小名浜港に次々と水揚げされる初ガツオ=29日午前7時ごろ

 

2023/05/30 09:52

 

 福島県いわき市の小名浜港に29日朝、今季初めてのカツオが水揚げされた。昨年より2週間ほど遅いが、初夏の味覚が到来し、港は早朝から漁業関係者で活気づいた。

 カツオは27日夕方から夜にかけて、千葉県犬吠埼沖の東南東約240キロの沖合で取れた。重さ1・8~2・5キロの中型が中心で、総量は約58トン。初水揚げとしては昨年より約25トン多い漁獲量となった。県旋網(まきあみ)漁協所属の運搬船「第33寿和丸」が小名浜魚市場に運び込んだ。1キロ当たり450円から150円で取引されたという。

 同船を所有する船主会社「酢屋商店」の野崎太取締役(40)は「まとまった量を揚げることができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。市内内郷の鮮魚店「魚忠」の担当者は「水揚げされる度に仕入れている。多くの人にカツオを食べてもらいたい」と笑顔を見せた。

 

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