「相馬野馬追」期間中の熱中症 救護所利用 最多83人
2023/08/08 09:35
7月29~31日に南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地などで行われた相馬野馬追の来場者や出場者のうち、熱中症の症状を訴え、救護所を利用したのは83人(前年比62人増)で、記録が残る2005(平成17)年以降、最多だった。執行委員長の門馬和夫南相馬市長が7日、発表した。
執行委は今回の状況を踏まえ、10日から開催日程の変更について関係団体との協議に入る。
野馬追の3日間は快晴となり、30日は相馬市の観測所で最高気温が35度を超えた。熱中症による救急搬送件数は11件だった。
熱中症に関連して救護所で診療を受けた馬は29、30の両日で111頭(前年比65頭増)に上った。うち1頭が症状が回復せず、安楽死となった。
執行委は騎馬行列が進軍する道路に散水車を走らせて水をまくなどの対策を施していた。
出場者数や観覧者の総入れ込み数も発表した。出場数は前年比24騎増の361騎、3日間の観客数は約12万1400人(前年比1万8千人増)。コロナ禍前の2019(令和元)年は約16万3200人だった。市担当者は「完売した指定席もキャンセルが出た。暑さによる影響もあったのではないか」と話した。