「次世代型」コロナワクチン 製造工場の工事安全を祈る 福島県南相馬市のアルカリスが地鎮祭

 

くわ入れの儀式を行う藤沢会長

 

2023/12/03 09:46

 

 世界で初めて製造販売が認可された次世代メッセンジャーRNA(mRNA)の新型コロナウイルスワクチン「ARCT―154」を受託製造する福島県南相馬市のアルカリスは2日、製剤製造工場の地鎮祭を市内の下太田工業団地で行った。2026(令和8)年2月の完成を目指す。

 製剤製造工場は今年7月に完成した原薬製造工場を増設する形で建設する。鉄骨造り5階建てで建築面積は2261平方メートル。

 年間最大3200万回接種分のワクチンを製造できる。すでに稼働している原薬製造と合わせ、南相馬市で製剤までを一貫して生産する体制が整う。経済産業省のバイオ医薬品製造拠点等整備事業に採択され、パンデミック(感染症の世界的大流行)などの有事にも対応する。

 地鎮祭ではアルカリスの藤沢朋行会長、南相馬市の門馬和夫市長、施工する大林組の森田康夫常務執行役員建築本部長がくわ入れの儀式を行い、工事の無事を祈った。アルカリスの高松聡社長が「南相馬の地から最先端の薬を国内外に届けたい」とあいさつした。

 

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