映画制作の心得伝授 山田洋次監督が特別授業 福島県葛尾村で開催のワークショップ
映画制作の心得を伝える山田さん(左)。右は犬童さん
2024/02/14 09:15
映画監督の山田洋次さんを招いたワークショップは13日、福島県葛尾村の村宿泊交流館みどりの里せせらぎ荘で開かれ、日本映画界の巨匠が国内外の映像作家らに作品制作の心得を伝えた。山田さんは報道陣の取材に本県への思いを語り、「福島と聞いたら『何かやるよ』と言えるようにしたい」と、映画を通して復興に関わっていく意向を示した。
山田さんは、ハンガリーの映画監督タル・ベーラさんが若手映像作家らと浜通りを巡っている「福島映画教室」の特別授業のために訪れた。同じく映画監督の犬童一心さんも同行した。一般公開され、約30人が聴講した。
山田さんは助監督時代や脚本の勉強をした若手の頃を思い起こし「脚本は何より構成が大切で、映画は形にこだわらなければならない」と、作品づくりの極意を解説。「(福島映画教室が)皆さんに豊かな実りをもたらし、福島の地にとっても大きな栄誉になるよう祈っている」とエールを送った。
その上で、山田さん自身も県民に映画を身近に感じてもらえる活動を続けていくと語り「(福島に)種をまいていきたい」と思いを寄せた。