南相馬市の馬事文化観光プラン発表 福島復興本選準グランプリ「筑波大松原ゼミ社工×国際」の学生

 

観光プランを発表する学生ら

 

2024/02/20 17:00

 

 昨年9月に福島県富岡町で開かれた大学生まちづくりコンテスト福島復興ステージ本選発表会で準グランプリに選ばれた「筑波大松原ゼミ社工×国際」の学生は19日、同県南相馬市原町区の野馬追通り銘醸館で作成した観光プランを発表した。

 筑波大の社会工学、国際総合学の両学類の大学生や院生が学ぶゼミで、馬事文化が根付く南相馬市の特徴を活用したプラン「Horse to Family~馬主×農家民宿×観光客で馬事文化をつなぐ~」を作った。

 都市部の家族連れを対象に市内の農家民宿に滞在して馬の世話や乗馬などの南相馬の暮らしを体験する内容。リピーターを獲得するため多様な策も盛り込んだ。発表会では、プランづくりに向けて現地調査などを通じ、馬を育てる家が減っていることや馬を飼う負担の多さ、野馬追開催日以外の観光客が少ないことなどの課題に向き合った過程などを報告した。

 会には門馬和夫市長と市職員、小高産業技術高生らが出席した。質疑応答を通じて内容を振り返り、実現に向けて話し合った。

 コンテストは大学生が地域の「観光まちづくりプラン」を作成して競った。福島相双復興推進機構の協力で、福島復興ステージを設け、117チームが出場した。

 

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