福島県相馬地方の在宅医療や介護 地域、業種越え支援 連携組織「まるっと」発足

 

「まるっと」の看板を手にする(右から)栗田さん、新道センター長、船橋副センター長

 

2024/04/23 16:58

 

 福島県相馬地方の南相馬、相馬、新地、飯舘4市町村の在宅医療や介護を支援する相馬郡在宅医療・介護連携支援センター「まるっと」が発足し20日、南相馬市原町区の道の駅南相馬で開所式が行われた。

 市町村や業種の枠を越え、在宅での医療や介護分野の連携を支援する組織。4市町村から委託された相馬郡医師会が昨年6月から準備を進めてきた。事務局を南相馬市原町区の相馬郡医師会館に設けた。同医師会の新道譲二会長がセンター長、船橋裕司副会長が副センター長を務める。

 今後、各地域の在宅医療、介護の実態を把握し課題や対策を検討する。切れ目のないサービスの提供体制づくりや関係者、市町村との情報共有、人材育成などを目指していく。

 開所式では新道センター長が「多職種の皆さんと力を合わせ、より良いサービスが提供できるようサポートしていきたい」とあいさつした。4市町村長が祝辞を述べた。

 コーディネーターで看護師の栗田浩子さんが、4市町村の連携を意味する名称やロゴを紹介した。船橋副センター長が誓いの言葉を述べた。

 式に先立ち相馬郡医師会館で看板の掲示とテープカットが行われた。

 相馬郡医師会によると相馬地方は人口約10万人で65歳以上は約3万5千人、このうち約7千人が介護保険の要支援・要介護の認定者になっているという。

 

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