「復興に貢献したい」 浅野撚糸の双葉事業所(福島県双葉町)に入社の5人 覚悟胸に勤務スタート

 

被災地の復興に貢献する誓いを新たにする(左から)堀内さん、岡田さん、佐藤さん、西内さん、青田さん

 

2024/04/24 17:00

 

 浅野撚糸は今年度、福島県双葉町の双葉事業所に5人の新入社員を迎えた。岐阜県の本社で研修を終え、23日から勤務を行っている。双葉事業所開所から1年が経過し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興途上にある町の交流人口拡大に寄与している。5人は被災地の最前線で、地域のさらなる発展に貢献する誓いを新たにしている。

 新入社員は相馬総合高(相馬市)を卒業した岡田綾菜(りおな)さん(18)と堀内永愛(とあ)さん(18)、相馬農高(南相馬市)卒の佐藤愛海さん(18)と西内くるみさん(18)、青田楓亮(ふうま)さん(18)。5人は23日、事業所内を見て回り、社会人として働く自覚を胸に刻んだ。

 「復興に貢献したい」。青田さんは強い思いを持って入社した。昨年秋に浅野雅己社長に会う機会があり、「双葉を盛り上げていく」という情熱に心動かされた。事業所内のカフェで接客する。「笑顔を届け、町民の方々を和ませる存在になりたい」と誓う。

 堀内さんは高校の企業見学で、同社が手がける優れた撚糸(ねんし)に興味を抱いた。タオルを販売するショップの従業員として、世界に誇れる技術や製品を国内外に発信する覚悟だ。「積極的に情報を伝え、少しでも復興の力になりたい」と目を輝かせている。

 

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