【震災・原発事故14年】福島市への避難者、孤立防止 支援センター開所 社協連携 飯舘、浪江の職員も勤務

 

避難者支援に向け連携を誓う高野副会長(中央)、高橋会長(左から3人目)、斉藤会長(右から3人目)ら

 

2025/05/21 10:21

 

 東日本大震災と東京電力電力福島第1原発事故を受け福島市に避難した人を支える福島県社会福祉協議会の「社協連携避難者支援センター福島」は20日、市内御山町に開所した。避難元の飯舘村、浪江町の両社協と、県社協、福島市社協の生活支援相談員ら計11人が勤務し、避難者の孤立防止や居場所づくりなどに取り組む。

 避難先と避難元の社協職員が2人1チームで市内の復興公営住宅などを訪問し、主に高齢世帯の見守り活動を行う。避難者それぞれの課題に向き合い、話し相手になったり、避難先地域とのつながりをつくったりする。双葉、大熊、富岡3町の社協とも協力し、情報共有を密にする。

 開所式は福島市保健福祉センターで行われ、関係者約40人が出席した。高野武彦県社会福祉協議会副会長が「避難が長期化している人たちが生き生きと暮らせるよう、避難先と避難元の社会福祉協議会が力を合わせて支えていこう」と呼びかけた。高橋雅行福島市社会福祉協議会長、斉藤修一飯舘村社会福祉協議会長らと連携を誓い合った。

 社協連携避難者支援センターの開所はいわき、郡山、南相馬に続き4カ所目。

 

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