本丸御殿跡の遺構か? いわき市調査で発見 基礎構造の礎石 磐城平城

【福島民報ニュース】

いわき市の磐城平城本丸跡地で、江戸時代末期の戊辰戦争に伴う火災で焼失した本丸御殿跡とみられる遺構が25日までに見つかった。市の調査で、建物の基礎構造部となる礎石などが確認された。専門家によると、基礎構造が良好な状態で残る遺構は全国的に珍しい。大名らが使用したと推察される伊万里焼の染め付け磁器などの遺物も出土した。本丸跡地では市が公園整備を進めており、市は遺構への対応について検討する。

 遺構は市が公園に設ける体験学習施設の建設に先立ち、六月から実施している発掘調査で発見した。地上から深さ数十センチの地層に、建物の構造が推測できる石面(いしづら)をそろえた複数の列石が確認された。軒先から落ちる雨水を処理する「雨落ち溝」とみられる溝跡もあった。遺物は多数の磁器をはじめ、中国・清朝時代の皿、銀彩で文様が描かれた杯、東南アジア産の土器(茶道具)、砲弾も見つかった。

 現地を視察した考古学の専門家は、本丸御殿など当時の構造物に関する建築手法を解析する手掛かりになるとみている。調査した区域は焼土層で、落城時の火災の激しさがうかがえるという。

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