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複雑な思い拭えず 覚悟と諦念入り交じる【復興を問う 帰還困難の地】(57)
双葉町細谷行政区副区長の田中信一さん(70)は、避難先の郡山市日和田町で生活するようになり六年が過ぎた。「時のたつのは早いものだ」。健やかに育つ孫の身長を記した壁に目をやった。 かつて自宅や農地があっ… -
情報発信の工夫必要 安全と安心同義ではない【復興を問う 帰還困難の地】(56)
東京電力福島第一原発事故に伴う除染廃棄物を運び込む車両が連日、列をなして中間貯蔵施設(大熊・双葉町)に入ってくる。施設内は、原発事故前に人々の営みがあった土地に除染で発生した土壌の貯蔵施設などが整備された。周囲に張り… -
最終処分の議論進まず 帰れぬ場所になるのか【復興を問う 帰還困難の地】(52)
東京電力福島第一原発を囲むように大熊、双葉両町に整備された中間貯蔵施設。除染で大量に発生した土壌や草木を保管する役割を担う。敷地内には施設を造成する重機の音が響く。周辺の道路は、除染廃棄物を運び込む車両が行き交う。 … -
震災10年に合わせ報道写真パネル展 3月にかけ県内各地で民報社
福島民報社は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生から十年を迎えるのに合わせ、二月から三月にかけて県内各地で「震災10年 報道写真パネル展~あの日から…明日へ~」を開いている。 「2011~2… -
水揚げ量過去最多 福島県沿岸試験操業 昨年の前年比1.26倍
東京電力福島第一原発事故の発生後に福島県沿岸で続けられている試験操業で、二〇二〇(令和二)年の水揚げ量(速報値)は約四千五百三十二トンとなった。前年同期比一・二六倍で、これまで最多だった二〇一八年の約四千十トンを上回… -
「貨客混載」でまちづくり 8日から浪江で実証実験
浪江町や双葉町、南相馬市と日産自動車など八企業は、自動運転や人と物を同時に運ぶ「貨客混載」の実現に向けた公共交通と荷物配達サービスの実証実験を八日から浪江町で始める。東京電力福島第一原発事故の避難による人口減少と高齢… -
「町の復興へ職務全う」 双葉町長選 伊沢氏に当選証書
任期満了に伴う双葉町長選で、無投票で三選を果たした伊沢史朗氏(62)への当選証書付与式は二十五日、いわき市の町役場いわき事務所で行われた。 鴻崎太郎町選管委員長が伊沢氏に当選証書を手渡した。伊沢氏は証… -
仮想空間で原発災害訓練 非対面で3密回避 福医大がソフト開発
福島医大は、学生や医療従事者らが仮想空間で原子力災害訓練に取り組める教材用ソフトウエアを開発した。原発事故現場などを想定した空間でアバター(分身)を動かし、適切な医療提供の在り方を学ぶ。対面せずに複数人で訓練できるた… -
伊沢氏が無投票3選 双葉町長選
任期満了に伴う双葉町長選は十四日告示され、現職伊沢史朗氏(62)=無所属=が無投票で三選を果たした。任期は三月十日から四年。伊沢氏は東京電力福島第一原発事故により全町避難が続く町のかじ取り役を引き続き担う。(2面に伊… -
職員着用ブルゾン商品化、オリジナルシャツも再販 東日本大震災・原子力災害伝承館
双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で職員が着用しているブルゾンが一般客の要望を受けて商品化された。 衣料製造販売のハニーズホールディングス(本社・いわき市)がデザインと製造を手掛けた。緑とミントグ…