美味しいものを探しに。モグモグ隊が行く、浜通り別腹満足の旅

 

■ ベーグルホリック

開店からずっと客足が絶えない人気店のようで、昼過ぎに訪問した際も次々に空になる商品の補充に忙しそうな店内。

スタッフさん達も笑顔と活気にあふれ、生き生きとお仕事されている様子でした。近年のベーグル人気のせいだけでなく確かな味わいとお店自体の雰囲気に人々は惹かれているのだろうなと、容易に推測できるそんな素敵なお店です。

ベーグルの種類も豊富、惣菜系もおやつ系も揃ってしまうので、うっかり食べ過ぎてしまいそう。

その上なんと好きなベーグルにこれまた好きな具材をサンドして食べる提案もされていて、選択肢の広さはそのまま食べる楽しみの広がりになり、もうこれは幸せホルモンに満ちた至福の時間。

甘いものが苦手な友人も今回購入したチョリソーのベーグルがいたく気に入った様子。

チョリソーが中にまるごとねじ込まれているためしっかり食べ応えがあり、口当たり良いもちもち食感が秀逸。

噛むごとに口いっぱいに広がる黒胡椒の香りにやみつきになりそうだと、丁寧な食レポ報告がありました。

好みの味は人によっていろいろですが、こちらではきっと誰でも好きな味に巡り会えそう。

朝食やランチ、おやつはもちろん晩酌のお供にも使えそうな万能選手が揃い踏み。

2階はイートインスペースになっており、お子様連れでも気軽に利用できる使い勝手の良いお店。

何度も通いたくなる「間違いなくオイシイ!」を体感しにお出かけください。

【店舗情報】

店名:BAGEL HOLIC(ベーグルホリック)
住所:福島県いわき市平四町目10

■ 杜のドーナツ

いわき駅ほど近く、通りすがりに可愛い看板を見つけて吸い寄せられるように訪問したのは「杜のドーナツ」。

大きな大きなドーナツが微笑んで手を振り出迎えてくれます。

こちらは一般的な揚げドーナツではなく、ヘルシーな豆乳入り焼きドーナツがメインのようでした。

ドーナツ以外にもマフィン・シフォンケーキ・クッキーなどがお手頃な価格で販売されています。

個包装されているので差し入れやお土産に最適ですね。

どれも本当にリーズナブルなのでいろんな味を気軽に試せるの嬉しいところ。

定番のプレーン味に始まりラムレーズン、かぼちゃ・さつまいもといった季節限定モノも逃さずいただきます。

焼きドーナツならではのしっとり感があと引く、ややもっちりした食感と程良い甘さ。

味気ないヘルシーさではなく美味しさはしっかり主張していて、サイズ感も程よく手軽に食べられるので差し入れにも喜ばれそう。

おからパウダー入りクッキーなどもあり、罪悪感なく食べられるおやつにぴったり。

そんなドーナツショップで何気なく買った「きらずあげ」。

「きらず」とは「おから」のこと。おからは調理の際に切る必要がないことから「切らず」、そこから「きらず揚げ」の名がついたといういわれのあるお菓子です。

古くからいろんな製菓会社でも作られていますが、こちらの「きらずあげ」を食した友人はちょっとビックリする美味しさであったとレポート。

「優しい甘みで香ばしさがたまらない、豆乳とおからで作られた身体に優しいおやつ。ぱりぱり、ぽりぽり。食感最高!やめられなくなる美味しさ。」と大絶賛でした。

杜のドーナツで出会ったまさかの伏兵。これも美味しいもの探しの楽しいところ。

【店舗情報】

店名:杜のドーナツ
住所:福島県いわき市平大工町11−11−9

■ ひゃくにんぱん

どこか懐かしげな優しい雰囲気の店内。無垢材でしょうか、板張りの床に木製の棚。

訪れた時間はすでに日暮れ、もう閉店されているかと心配しましたが恐らくはギリギリ!

車通りも少なくない通り沿いながら、駐車場に車を停めてお店に目を向けると暗闇に浮かぶ窓の灯りが温かく手招いているように見えます。

そんな時間帯ながら先客がいるのを外から確認した途端、また別の車が駐車場に入ってきます。

こちらも客足が途絶えない人気店のようです。

いろんな種類のパンを食べてみたいなと、なんとか残ってくれていた5種を1個ずつ購入しました。

つぶつぶピーナッツのパンはザクザクとした粒感が楽しく、宝石のような季節のフルーツが乗ったデニッシュは繊細に重なる層が小気味良い歯応えで美味しさに拍車をかける印象です。

グラタンのパンも生地自体の味わいが噛むほどに深く感じられ、どれもその個性が生きる仕上がりになっていて食べることの楽しさに改めて気付かされるような、そんな素敵なパン屋さんでした。

綺麗な瓶詰めに「百」の文字が燦然と輝く、自家製ジャムなども販売されており、

綺麗なだけじゃなく添加物不使用の安心感もあってお土産用に「りんご」と「洋梨」の2種類を購入しました。

後日自宅にていただいたりんごジャムは、その果実のシャキシャキ食感と自然な甘さが印象的。

飾り立てず押し付けがましくない、飄々としながらも堂々と美味しい、といった感のある成熟したパン屋さんとの巡り合い。

旅先だと運命的にすら感じて余計に嬉しくなるものです。

【店舗情報】
店名:ひゃくにんぱん
住所:福島県いわき市小名浜大原小屋5−1

■ 新高パン

開店と同時に訪問した時には、学校給食におさめられる惣菜パンたちがせっせと準備されているところでした。

商品棚にもすでに何種類ものパンが陳列されており、そのどれもがとても良心的な価格設定で昔ながらのパン屋さんといった印象です。

バターロール3個入り90円、メロンパン110円、かぼちゃや紫芋のあんぱんは120円。

一過性のブームや流行といった世界とは別次元でトキメキを覚える、素朴でノスタルジックな雰囲気に胸が躍ります。

店舗こそ2019年に移転されたようですが時代は令和に進んでも今なお残る昭和のパン屋さんの空気感、もの懐かしさにしばし足を止めてしまう人も多いはず。

訪問時に次々と作られていたスパゲティのサンドパンが美味しそうで迷わず購入。ナポリタンスパゲティが挟まれたシンプルなパンですが、あっさりしたコッペパンと甘味あるしっかりしたケチャップ味との相性も好ましく、想像を裏切らないフィーリングとともに美味しく完食。

これは好きな給食メニューのメンバー入り間違いなし!

お子さんにとって学校生活における重要な時間割である給食は、空腹を満たすと同時に美味しい記憶で心の栄養を補給する大切な授業。

いつか大きくなって懐かしく思う日が来ることでしょう。

かつて少年少女だった全ての人がきっと、同じような記憶があるはず。

遠い日のあれこれが脳裏を駆けめぐる、そんな味に再び出逢えるんじゃないかしらなんて事を、2個目に食べようと手に取ったメンチカツのバーガーを見つめながら一瞬だけもの思いに耽ってみたりなんかして。

【店舗情報】
店名:新高パン店
住所:福島県いわき市常磐湯本町天王崎37

■ ビストロアンバー×さくらデリ

フルーツ王国のフルーツサンドと呼ぶにふさわしい、ゴージャスでデラックスなサンドイッチがInstagramで目に留まり、なんとしても訪れてみたかったお店が新地町にあることを知り、スケジュール的にややタイトながら車を走らせました。

浜通り北の玄関口にあたる新地駅前にある「ビストロ アンバー」と東京で人気店だった「さくらデリ」が業務提携、地元野菜を使用したお惣菜や各種フルーツのサンドイッチを提供するお店です。

訪問したのはオープン3日目の午後だったのですが、情報通の人々で大行列!

来店客が次々と列を伸ばしていく様子を目の当たりにし、この地に人の流れを開拓していくのだという強い心意気のような空気も感じたのでした。

回復や取り戻すといったニュアンスでなく、新しい風を吹かせ新しい街づくりをクリエイトしていこうという動機付けのひとつとして存在する場所として。

新地駅周辺のすべての真新しさが、なおさら爪痕を感じるという妙なやるせなさを感じる中、ものすごく大きなエネルギーを使って新たな試みに向けて努力されている事と想像します。

その地の暮らしや人々の心までも潤わせる活動に尽力する人々がいて、「やっぱり新地町が好き」と誰もが声を揃えるようなそんなまちづくりが進む、大きなトレンドになっていくのではないでしょうか。

帰路につく時間が差し迫る中、行列に加わって購入することができずその華やかで魅力的なフルーツサンドにありつくことはできませんでしたが、せめて目でしっかり美味しさを捉えたいと凝視しすぎたせいか、しばらくは瞼を閉じてもきらびやかなサンドイッチの映像が浮かび離れませんでした。

それらは恐らく季節によって変わりながら進化し続け、この町に彩りと賑わいをもたらすことでしょう。

「新」の文字がつく新地町が、文字通り一新し発展していくプロセスの一端を見た気がしました。

【店舗情報】
店名:Bistro アンバー×さくらデリ
住所:福島県相馬郡新地町谷地小屋舛形

高橋 由衣

投稿者プロフィール

高知県出身、滋賀県在住。ご縁あってWeb観光マガジン制作や動画撮影に携わったことから、世の中まだまだ知らない「場所・こと・モノ・ひと」にあふれていて、出会い触れ合うチャンスはいくらでもあるのだと学びました。知りたい気持ちは生きる原動力!

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