「いわき・ら・ら・ミュウ」は、子連れ旅行にもぴったりな海産物市場だった!

 

海の幸を存分に味わう市場通り!

 

家族旅行を計画しているお父さん。

 

子供も大人も楽しめる目的地が見つからなくて困っていませんか?

 

特によちよち歩きの1〜2歳の子供は、ベービーカーでの移動が基本。段差が少ない所や、ベビーカーを押しやすくて混雑しなそうな場所を探しがち。

 

とはいえ、子供が自由に動き回れるようなスペースでも遊ばせてあげたい。

 

せっかくの旅行、みんなが手放しで楽しめる場所でよい思い出を残したい!!

 

そんな願いを叶えてくれるのが、福島県いわき市小名浜にある「いわき・ら・ら・ミュウ」です。

 

福島県で最大の水揚げ量を誇る小名浜港にほど近い場所にあり、豊富な海の幸と見渡す限りのオーシャンビューを堪能することができる観光物産センター。

施設の正面には、威勢の良い店員さんが呼び込みをかけている海鮮市場通りがあります。

魚、貝、イカ、蟹、海藻などなど、多種多彩な魚介が「いわき・ら・ら・ミュウ」を訪れる客を出迎えてくれます。

海鮮市場の通路は広く、段差もないので、ベビーカーでも快適に海の幸をみて回ることができます。

 

僕は妻と1歳の息子の3人で訪れたのですが、市場独特の活気と雰囲気に息子は目を丸くしながら、魚や貝が並ぶショーケースを興味津々に覗き込んできました。

市場にある店の中には、その場で海鮮類を食べさせてくれる店がちらほろとあります。

 

「いわき名物! うに貝焼き」という案内に興味をひかれて、さっそく注文。

 

湯気がもくもくと上がる蒸し器の中から、店員さんが取り出してくれたのは、ハマグリの貝殻に山盛りのうにが詰められたもの。

 

アチ、アチ、と火傷に注意しながら口にすると、うにがホロホロと崩れて、豊潤な香りと濃厚なコクが広がります。

 

話を聞くと、明治時代よりいわき周辺で食べられているという、郷土料理なんだとか。

「うに貝焼き」の店と同じ並びを覗いてみると、生の帆立や牡蠣が山盛りにして並べられている店を発見。

「たっぷり栄養を蓄えて、まるまる太った牡蠣だよ! お兄さん、お一つどうだい?」と、元気の良いおっちゃんの店員さんに声をかけられ、自分と妻の分も生牡蠣をお願いする。

注文すると、その場で牡蠣を剥いてくれて、手渡してくれる店員さん。

 

大きく瑞々しい牡蠣に惚れ惚れしながら、一気にチュルッといただきます。

 

口内を満たす磯の香りとミルキーな牡蠣の旨味に、思わず唸り声が出てしまいます。プリプリとした食感と清らかな香りからは、鮮度の良さを感じる味わい。

生粋の牡蠣好きの妻も大満足の味わいで、2人とも迷わず2個目を注文。存分に牡蠣の旨味を味わいます。

海鮮市場通りには、鮮魚店だけでなく、浜焼きなどの出店も揃っています。

 

イイダコ、ツブ貝、トコブシなどを甘辛い醤油ダレに漬けて、じっくりと焼き上げた香ばしい味わいにも舌鼓です。

 

思い出にのこるオーシャンビュー。

海鮮市場通りをぐるっと回り込むと、視界いっぱいの太平洋が広がります。

 

対岸には、東北最大級の体験型水族館「アクアマリンふくしま」が見えます。

 

「いわき・ら・ら・ミュウ」からは歩いて10分ほどの距離にあるので、海鮮を鱈腹食べたあとは、「アクアマリンふくしま」で海の生き物と触れ合うのも良いかもしれません。

 

さて、「いわき・ら・ら・ミュウ」の施設内に戻ると、観光地ではど定番の“顔出しパネル”があります。

 

大人になると、余計な照れが邪魔して楽しめなくなってしまった方も多いかもしれませんが、1〜2歳の子供にとってはこういった素直なものが一番喜んでくれます。

 

記念に写真をパチリ。

施設の奥に進むと、海の幸を活かした飲食店や土産物屋がずらりと並びます。

 

飲食店には小名浜で水揚げされる“どんこ”という大きな魚を丸ごとにつけた漁師飯など、「いわき・ら・ら・ミュウ」でしかお目にかかれない料理がズラリと並びます。

 

まだまだお腹に余裕があるという方は、ゆっくりと腰をすえて海の幸を堪能するのも良いかもしれません。

 

土産物屋はでは、福島のお土産がほとんど揃うのではないかという品揃え。

 

他所ではお目にかかれない珍しい土産に目をとられ、一向に足が前に進みません。

中でも目を引いたのが、“シーフードケーキ”と謳う創作かまぼこを販売する「かねまん本舗」。

 

1972年に福島県いわき市で創業したという「かねまん本舗」。独自の製法と品質管理でおいしい練り物づくりに向き合ってきたそう。

 

特に“水”はかぎりにく自然に近いとされている、バイオセラミックを利用していたるそうで、“安全・安心。さらに、おいしい。”が合言葉とのことです。

実際に、“しぃーふーどけーき”と創作かまぼこの“ズワイ蟹”を購入。

 

まずは“しぃーふーどけーき”を食べてみると、ブリンッとした弾力のある食べ応えと白身魚の旨味が印象的な味わいです。

 

原料に配慮した製法でつくっているためか、ケミカルな風味は一切なく、純粋な魚の味わいを楽しむことができました。

 

創作かまぼこの“ズワイ蟹”は、贅沢にあしらわれたズワイガニの脚の身が色鮮やかで、お土産として知人に渡すと、とても喜ばれそうな逸品。

 

味わいは、“しぃーふーどけーき”と同じく原料の風味が生かされていて、滋味深く食べ応えのある蒲鉾でした。

 

さて、大人ばかり食って遊んでいてはいけない。

 

次は、子供を遊ばせる時間です。

 

「いわき・ら・ら・ミュウ」には「わんぱくひろば みゅうみゅう」という広場があります。

 

対象年齢は6ヵ月~12歳。

 

いわき市の海、山、町などをイメージしたアスレチックや豊富なおもちゃが用意されています。

しばらくの間、ベビーカーで移動していた息子は、広々とした空間とたくさんのおもちゃに大興奮。

 

僕と妻はパンパンに膨れたお腹をさすりながら、思い切り遊ぶ我が子の姿を写真におさめます。

存分に遊んだ息子は、気付いたらうつろうつろとしています。

 

15時を過ぎたので、お昼寝の時間です。

 

ゆっくりとベビーカーを押しながら施設の外に出ると、心地よい潮風が頬をなでます。

 

家族3人で存分に遊んだ満足感とともに、「いわき・ら・ら・ミュウ」での思い出がしっかりと刻み込まれました。

■いわき・ら・ら・ミュウ

 

〈住所〉いわき市小名浜字辰巳町43-1

 

〈電話番号〉0246-92-3701

 

〈駐車場〉あり

 

〈備考〉いわき湯本ICより車で20分、いわき駅前6番乗り場(小名浜車庫行き)よりバスで40分~50分。泉駅前2番乗り場(江名経由いわき駅行き)よりバスで20分。

 

■わんぱくひろば みゅうみゅう

 

〈住所〉「いわき・ら・ら・ミュウ」1階

 

文・写真:河野大治朗

河野  大治朗トラベルライター

投稿者プロフィール

2018年9月「塚田農場 浅草店」店長から、dancyuのweb編集部で働きはじめる。 自分の好奇心を大切に、気になることはやってみる。大好きな食の魅力を伝える編集者になるため修行中。 特技は羊の解体。趣味はきのこ狩り。

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