眼下の復興を見ながら夢が膨らむコワーキング・スペース「FUTABA POINT」

 

「大熊インターチェンジからJR大野駅までの広大な平地を全面芝生化して、コンサートやパークゴルフなどができる広場にする」

「街灯や家屋の明かりが少ないことを逆に生かして、きれいな夜空を眺めるツアーを組みたい」

ダンプなどの重機がひっきりなしに行き交う双葉町再生の様子を眼下に眺め、復興の槌音を聞きながら双葉地域の新たな地域づくりのアイデアが次々と湧いてくる。

そんなスペースが、コワーキングスペース「FUTABA POINT」だ。

 

双葉町の復興拠点「双葉町産業交流センター」内の2階南側のスペースを占める。

産業と地域をつなぐ交流拠点を目指して設置した。

運営するのは、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故後、大熊町からいわき市でOA、事務機器、事務用品の販売を手掛ける「双葉事務器」の志賀祐広社長だ。

「ユーザーの多様なニーズに合わせた設備を提供し、そこで生まれる新しい出会いや、発見を大切にし、双葉地域の復興と発展のために活動しています」

 

約5年前、東京などで先駆けてできていたコワーキングスペースを見て、「面白そう。地元でもやってみたい」。温めていたアイデアと伊沢史朗双葉町長からの依頼もあって、運営を決意した。全国各地を巡ってレイアウトや執務スペースエリアなどを決定。ゆとりを持たせた贅沢な空間で、「これだけゆったりした環境は、全国トップクラス」と胸を張る。

 

防音室も備える。オンライン会議など、他の人に会話を聞かれたくない方は最適だ。換気ファンにより室内の空気を常に循環し、ボックス内でも快適性を兼ね備える。

新型コロナウイルス感染症対策も万全。除菌・消臭するイオンエンジン搭載の機器を2台稼働させている。

 

 

ブースを吸音材などで仕切ることにより落ち着いて作業を行うことができるスペース。コンセントとUSBを利用できる。

干渉されない、自分の空間がつくれる様々なスペースが設置され、地元紙の記者が取材後の記事を編集していた。

 

ほっと一息。ティーブレークも可能。 フリードリンクとなっており、コーヒーや紅茶が人気だ。冷水や温水のウォーター・サーバー、各種スナックも置いてあった。

 

志賀社長は、「復興している風景を見ながら、双葉地域の〝いま〟を発信してもらいたい。良いところも悪いところも。経済を回してくるたくさんの人が利用してもらいたい」

 

 

 

設備:ウォーター・サーバー、フリードリンク、複合機、シュレッダー 事務用品

ネット環境…無線LAN(コワーキングスペース内Wi-Fi)

 

基本情報 

所在地 双葉郡双葉町中野字高田1-1 双葉町産業交流センター2階

電  話 0240-23-6366 ファクス 0240-23-6966  

info@futabapoint.jp

アクセス JR双葉駅 車で約5分、

利用時間 9:00-17:00、定休日・祝日

キャッシュレス、コード決済対応

駐車場・駐輪場 あり

 

運営:(株)双葉事務器(本社・双葉郡大熊町下野上字大野379=休止中)

           (いわき事務所・いわき市四倉町字芳ノ沢1-60K-10棟)

          電  話 0246-38-8371

          ファクス 0246-38-8372

文 写真 ハシモト

 

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