浜通りを、レンタサイクルで駆け抜ける!
ここ浜通りの交通手段、といえば。
やっぱり、車?それとも昨年全線開通となった常磐線?それとも…
そうです、自転車、です!
楢葉町では、既に電動のレンタサイクルが導入されていますが、今日ご紹介するのはその本格始動前、昨年末に「いわきチャレンジライフ事業」の一環として行われた、レンタサイクルを使った短期滞在プログラムについてです。
いわきチャンレジライフ事業とは、いわき地域でのお仕事体験やアクティビティ、現地住民との交流を通して「いわきで暮らす」体験をしていただき、移住を推進するプログラムのこと。
今回は、昨年11月にいわき〜楢葉エリアで行われた、4日間にわたるレンタサイクル体験についてピックアップしていきます。
1. Go pro、スゴイ!
プログラムの内容は、ただレンタサイクルに乗って楽しむだけではなく、乗りながらGo proで写真や動画の撮影をして、最後にオリジナルの動画を編集して完成させる、というものです。
ということで1日目は、自転車に乗る前に、松本淳さんによるGo proを含む撮影講座からスタート。
関東エリアから参加した6名の若者は、意外にもGo pro経験者はおらず、初めて使う機器に静かに盛り上がります。
2. 海沿いの風を切って走る!
そして翌朝。
スタート地点であるみんなの交流館に集合して、カメラを落ちないように設置し、真新しい電動自転車に跨り、出発!
二手に分かれて、写真や動画を撮影しながらサイクリングを楽しみます。
2日目は楢葉エリア、3日目はいわきエリアで、あちこちを回った彼らの沢山の写真がこちら。
丸一日のサイクリングを終えて帰ってきた参加者たちに感想を聞いてみると、
「めっちゃ疲れました……‥。だけど、晴れててすごく気持ちよかったし、途中でたこ焼き屋さんで間食したり、マップになかった道を見つけて通ってみたりと発見があって楽しかったです」
と、疲れていながらも笑顔がかえってきました。
そして、帰ってきた後は動画編集講座。
自分たちのチームが辿ったルートをそれぞれ発表し合いながら、撮りためた写真や動画を整理して、音楽をつけていきます。
3.発表!
すると、あっという間に最終日に。
湯本にて、自分ですべて撮影・動画編集まで行った、浜通りをレンタサイクルで辿った作品を一人ひとりが発表しました。
同じルートを辿ったはずなのに、出来上がった作品は一人ひとり全く異なったものになっていることに驚きながら、一つ一つの上映ごとに拍手が起こります。
実は今回のプログラムは、楢葉町エリアで電動のレンタサイクル事業を始めるにあたっての試験の意味合いも含まれていたんです。
そのため、最後には実際に乗ってみてどうだったか、参加者たちによるフィードバックタイムが設けられました。
そこでは、
「自転車のバッテリーが途中で切れてしまったので、坂道がきつくなってしまった」
「道に草が生えすぎているところがあり、走りづらかった」
等、リアルな声を聞くことが出来ました。
一方で、「自分で道や店を見つけて通れたりするのが楽しかった」等、町の外から足を運んでくれた方々ならではの嬉しい感想も。
最後の発表を終え、数日間の思い出を語りながら和やかにプログラムは幕を閉じました。
4.やってみなきゃわからない、に溢れている
この4日間を通して、浜通りでの滞在はどうしたか?と参加者のひとりに聞いてみると、
「来てみなきゃ分からないことが沢山あるなって思いました。コロナでなかなか出かけづらくなっちゃったけど、やっぱり実際に足を運んで景色を見られたことはとても楽しかったです。今回初めていわきの方に来たけれど、自転車を使って色々回ってみると、ハイワンズだけじゃないんだな、って(笑)」
との答えが。
しかし、そのように話していたのは参加者の方だけじゃありません。
テストとしてレンタサイクル事業を担当されていた方も、「やってみなきゃわからないことだらけだなあ」と言いながら、今後の参考に参加者の方々の声に耳を傾けていました。
初の試みだらけだった今回のプログラムはまさに、関わったすべての人にとって「やってみなきゃ、わからない」、すなわち「やってみたから、わかる」発見に溢れたものとなりました。
それぞれが得られた発見が、どういう形になっていくのか、楽しみにしていきたいですね。
参加者6人と担当地域コーディネータの古谷かおりさん、事業担当の川崎俊弘さん。