福島県沖地震で破損の絵画が修復され展示 とうきょう総文で相馬高の水戸さん

 

美術・工芸部門に出品した水戸さんと作品

 

2022/08/01 09:25

 

 第46回全国高校総合文化祭(全国総文)は31日、東京都内で開幕した。4日まで文化芸術関係の全23部門を繰り広げている。初日に東京都美術館で始まった美術・工芸部門では、3月の福島県沖地震で破損し修復された相馬高美術部の水戸希々嘉(ののか)さん(3年)の作品が並んだ。

 水戸さんの作品はアクリル画「虚妄の籠に絡まって」。女子生徒の制服のしわや影の描写にこだわり、昨年7月から半年をかけて仕上げた。3月16日、作品に額縁を付ける作業が終了した夜に、揺れに見舞われた。壁に立てかけてあった作品の中央部に物が落ち、縦50センチ、横40センチの穴が空いた。出品の取りやめも頭をよぎったが、県高文連や顧問の朝倉裕一朗教諭が奔走し、神奈川県の絵画修復士が再生に尽力してくれた。

 水戸さんは会場で初めて修復後の作品と対面。高校の集大成の作品が復活したことに万感の表情を見せた。「どこが壊れたか分からないくらいきれいになった。作品を見てもらえる喜びを改めて実感できた」と話した。

 

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