食品ロスを削減しよう 福島県南相馬市の70店舗 「3010運動」や料理の持ち帰りを呼びかけ

食品ロス削減の協力を求める中本部長(中央)
2025/08/03 16:11
食べ残しによる生ごみの排出を削減しようと、福島県南相馬市のホテルや飲食店70店は、「食品ロス削減協力店」となり、宴会などで全員が食べる時間を設ける「3010運動」を推進する。
「3010運動」は、会食時の最初の30分と最後の10分は全員席に着いて飲食し、食べ残しを減らす取り組み。宴会などの機会が多いホテル、飲食店に市が協力を求めたところ70店舗が応じた。
食品ロス削減の協力店であることを示すポスターを掲げ、「3010運動」や食べきれなかった料理の持ち帰りを呼びかける。
市は7月31日、協力店にポスターと啓発用の卓上スタンドを配布した。このうち原町区のホテル丸屋グランデでは、市民生活部の中本直記部長らが社員にグッズを手渡し、協力を求めた。
南相馬市は市民一人当たりのごみの排出量が県内13市で最も多いことから、ごみの削減に力を入れている。2024(令和6)年度の可燃ごみの分析調査によると、生ごみは約39%を占めていた。市民向けには生ごみ処理容器の購入補助などを行っている。