いちごが好きなだけ食べられる!田人観光いちご園

いわき市の中でも最南端の勿来・植田エリア。

浜通りの主要幹線道路の国道6号線から山のほうに車で進むこと、たったの15分。

今回は田人観光いちご園にお邪魔してきた。

こんにゃくの名産地でいちご栽培

今回お邪魔した田人観光いちご園がオープンしたのは2003年。当時、いわきで初めての観光いちご園だった。

元々東京で働かれていた代表の蛭田さん。地元いわきに戻り、一番最初に育てた作物は田人の名物でもあるこんにゃく芋だった。

中国産こんにゃく芋の輸入が増えたことで市場を取り巻く環境が大きく変わり、こんにゃく芋だけでなく小松菜の栽培なども始めた。

蛭田さん曰く、小松菜栽培も上手くいっていたそうだが、一つの悩みがあったそう。

それは、小松菜では人を呼べない、ということだった。

現在、田人地区の人口は約1400人。

今から約50年前の1970年(昭和45年)は4500人以上の人が暮らしていたこの地区も、2000年(平成12年)には2500人を下回り、いまも毎年人口減少が進み、高齢化率は年々上がっている。

そんな田人地区に人を呼ぶためにも、蛭田さんは観光いちご園をスタートさせた。

ハウスいっぱいに広がるいちごの香り

早速、いちご狩り!

いちご狩り用のハウスに入ると、いちごの爽やかな香りがすごいこと。

マスクをしていても伝わってくるいちごの香り。この香りに包まれてなんと幸せ。

いちごは今が旬で、田人観光いちご園も1月9日から今シーズンのいちご狩りがスタートしたところ。

新型コロナの感染防止対策の一つとして、いちご狩りをするお客様が密にならないようにと、今年は例年よりもいちごの苗の植え付け間隔を離したそう。いちごもソーシャルディスタンス。

舌で噛めるほど柔らかい

田人観光いちご園のいちごは、章姫という品種。

縦長の円錐形で、色見も爽やかな赤色というのが第一印象。

実際食べてみると、果実の柔らかさがとにかく際立っていて、スーパーでいつも買ってたのと違う!驚き!

何粒食べても、終始「や、柔らかい!」と感動しっぱなし。

大きい粒のいちごでも小さめの粒のいちごでも、どちらもとにかく柔らかくて、歯を使わないで噛めちゃうくらい柔らかい。そして、果汁がたっぷりでみずみずしい。

酸味は少なめで甘みがしっかり感じられる。

こんな美味しいいちごが好きなだけ食べられちゃうなんて、贅沢極まりない。

現地へ行って、食べるべし

新型コロナの影響もあって、お客様は激減。かなりの痛手に合っているそう。

遠方の友人や家族にも食べてもらいたい!と思ったのだが、オンラインでの販売などは基本的におこなっていないそう。

というのも、数年前にオンライン販売もおこなったことはあったものの、果実がとても柔らかく潰れたり傷付きやすいため断念したんだとか。

現在も、いちご園でのいちご狩りとパック販売、いわき市内でのイベント出店、出張販売が基本となっている。

販路を街中であまり増やさない理由の一つには、田人に足を運んでほしい、交流人口を増やしたいから、という強い気持ちもあるんだそう。

まさに、蛭田さんがこのいちご園を始めた理由。

もしイベントなどで見かけたら、まず買うべし。そして、ダメなら現地へ行って食べるべし。

震災を機にスタートした自家製の加工品販売

果実のいちごをそのまま楽しむだけでなく、隣接する田人いちごテラスでいちごを使ったデザートやコーヒーなどを楽しむこともできる。

カフェは基本的に土日のみの営業となっていて、いちごのアイスクリームなども提供している。

いちご園のいちごをたっぷり使用した自家製のいちごジャムと、これまた自家栽培したブルーベリーもミックスしたダブルベリージャムも看板商品のよう。

お土産で買って帰ったので、ヨーグルトやトーストと食べるのが楽しみだ。

この田人いちごテラスや加工品の製造・販売は、震災後の売り上げ激減を機に始めたそう。

正式に営業できるまで、土地の用途変更や建築基準法といったハードルを乗り越えてきた。

加工品の製造もすべてここで行っている。

万全の感染症対策

先ほど、いちごもソーシャルディスタンス、なんて話をしたが、このコロナ禍におけるいちご狩りということで万全の感染症対策をされている。

アルコール消毒などは当たり前だが、一人一つフェイスシールドが用意され、いちご狩りは手摘みではなくハサミを使用。

フェイスシールドを着けたこともなかったので、これまた新鮮でおもしろかった。こどもとかは逆に喜んでしまいそう。

田人の旅人、ロマンあふれる地名

実はこの田人観光いちご園は、田人町の旅人という場所にある。

旅人と書いて、読み方は、“たびうと”。

読み方は、“たびびと”ではないけれど、それでも十分にロマンあふれる地名だ。

国道6号線から、勿来インターからそれぞれ車で15分ほど。思った以上に近い場所にあり意外とアクセスが悪くない。

蛭田さんの想いを感じ、美味しい美味しいいちごを食べるために、田人の旅人に旅しに、ぜひ。

田人観光いちご園

住所:福島県いわき市田人町旅人下平石70

開館時間:10時から16時まで

定休日:毎週火曜・水曜日(いちごのパック販売は休まず営業)

WEBサイト:https://tabitoichigo.com/

鈴木俊良トラベルライター

投稿者プロフィール

神奈川県横浜市生まれ。学生の頃から国内外を旅して歩き、現在はミャンマーを拠点に旅づくりのお仕事を行う。 何気ない日常の中に存在する豊かな暮らしや文化を感じることが好き。

関連記事

ページ上部へ戻る