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「おおくまーと」で、大熊町を味わう、感じる
「今日のランチは、大熊で食べる?」 双葉郡で暮らし、働く人たちの間で、そんな会話ができるようになりました。2021年4月に、大熊町商業施設「おおくまーと」がオープンしたからです。 「おおくま」と「マー… -
川俣町から、太鼓でふるさとを伝え続ける ~和太鼓奏者 遠藤元気さん~
川俣町山木屋地区の冬は雪に包まれる。 町は、田んぼに水を張ってスケートリンクにする「田んぼリンク」を開設し、子どもたちが楽しむ姿がほほえましい。 そして雪におおわれた丘の上、山木屋小・中学校の体育館からはほぼ毎晩、太… -
ワインを通じた、次世代へ続くまちづくり ~とみおかワインドメーヌ~
「とみおかワイン」のブドウを育てる畑は、富岡漁港、富岡駅、そして東京電力福島第2原子力発電所を見下ろせる小高い丘の上にあります。 ワイン用ブドウを育てているのは、「とみおかワイン葡萄栽培クラブ」の皆さん。月に1~2回行… -
川内村で蕎麦をぶつ 「蕎麦酒房 天山」店主・井出健人さんの思いに触れる
川内村の冬は寒い。海沿いの街に比べると7、8度違うこともある。同じ浜通りでもこれほど違うかというほどだ。取材に向かったこの日は、真っ青な空が見える快晴。道路の端には雪が所々残っている。正午を過ぎた時間に到着したが、氷点下… -
夢を見つける小さな窓 ~福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校~
震災と原発事故がもたらした問題の1つが、子どもたちの教育だった。双葉郡の住民の県内外への避難生活が長期化するにつれサテライト校に通う生徒の数も激減し、県立高5校も新たな募集が停止されて、休校の見通しとなった。その状況を受… -
天山文庫と風夏さん〜川内村の暮らしに惹かれて〜
山々に囲まれ、空気と水が澄み、昔ながらの山里の風情と暮らしが残る川内村。川内村は不思議と、独特の感性を持つ人々を魅了し、その感性を育み、豊かな創作を生み出してきた。その1人が、宮沢賢治を紹介した人物としても知られる草野心… -
双葉町ツアー 〜 町の人々の“記憶”という文化と価値を伝えていく〜
双葉町は大熊町とともに東京電力福島第一原発が立地する町である。町民は全国各地に散り、海外へ避難している世帯もある。町は町民不在のまま時を重ね、ようやく解除への一歩を踏み出したのは、震災から9年後の2020年のこと。この年… -
ゼロから再出発をした町を、日本一の幸せとワクワクの場所へ
「“なみえ星降る農園”の“星”は何とヒトデなんです!」 星型のヒトデを、関わる人たちが空高く投げながら農地に撒き、スター作物&スター生産者を作る!という、そんな遊びゴコロたっぷりのコミュニティー実験農園に取り組んでいる… -
“結”がはじまる場所をつくる 〜まかない付きシェアハウス楢葉(仮称)〜
千葉の新興住宅地の端っこ、一歩出れば田んぼ、という環境で育った古谷さんには3つ上の兄がいた。真面目で優しく優秀で、大好きであると同時に、子ども時代の古谷さんにとっては、コンプレックスの対象。打倒兄!という勢いで猛勉強をし… -
納得できる生き方を 〜喫茶ヤドリギ〜
“生きる、とは?”という問いを中心に据え、集まっている若者たちがいる。彼らは、津波と原発事故の影響を受け、約4年半の全町避難を余儀なくされ、その後2015年9月5日避難解除となり再起に向けて歩み出した楢葉町で暮らしている…