日の出と共に目覚める宿「coyadoいわき」
2020年4月に勿来にオープンした「coyadoいわき」という宿を、ご存知だろうか。
最初たまたまこの宿をwebsiteで見つけた時は、いわきには珍しいとてもおしゃれでシンプルな宿だな。という印象をうけた。何よりもホテルや旅館ではなく、家を一棟まるまる宿として使えるという点が魅力的でさっそく宿泊してみることにした。
アクセスは車でも徒歩でも可能
当日は電車でcoyadoへ向かった。勿来駅からは徒歩約5分の近さということもあって、電車を利用する方でもアクセスしやすい場所にその宿はあった。ただ、勿来駅から宿へ向かう途中には砂利道の場所もあるので、スーツケースでの移動は少し大変かもしれない。
田んぼ道や住宅街を抜けて海の方へ歩くと、明らかに他の建物とは違うおしゃれな建物が見えてきた。
このコンクリートの看板裏にあるインターホンを押すと、スタッフの方が出てきて、泊まる宿へ案内してもらえる仕組みとなっている。
海を独り占めできる広々お部屋
さっそく、スタッフの方に今回泊まる自分たちの棟へ案内してもらうと、まず玄関からリビングへ入った瞬間に目に飛び込んできたのが、大きな窓から見える海だった。
この日はたまたま天気も良く、チェックイン後の時間帯に見える夕焼けも綺麗だった。
また、シンプルながらお洒落な家具がそろい、二階建てということでリビングとキッチンが広々と使えるのも嬉しかった。大きなダイニングテーブルでチェックインの手続きを済ませ、夕飯と朝食の時間を指定すれば、あとは夕飯の時間までは自分たちだけで思い思いの時間を過ごせる。
ジャグジーつきの広々お風呂で海を眺めながら入浴
部屋にある大きなジャグジーつきのお風呂は、窓を開けるとまるで露天風呂のように海風を感じながら入浴することができる。波の音に耳をすませながら、もしくは部屋に備え付けの防水スピーカーで自分の好きな音楽をかけながら、ゆったりと至福のバスタイムを体験できる。
(スピーカーの音量には十分注意して、近隣の方の迷惑にならないように使用しましょう。)
コスパ抜群のご飯に舌鼓
お部屋の設備・家具だけでも十分素晴らしいことが分かったが、夕飯にはしっかりとお品書きつきの豪華な料理が運ばれてきた!
この日の夕飯のメニュー(2020年12月取材時)
・前菜
彩り野菜ピクルス
サーモンのカルパッチョ
「常磐もの」メヒカリの唐揚げ
ホタテとブロッコリーのアヒージョ
合鴨のパストラミ
・鍋(しゃぶしゃぶ)
季節の彩り野菜
麓山高原豚のバラとロース
本ズワイガニの剥き身
いわき産コシヒカリとうどん
雑炊用 地元産新鮮卵
・デザート
マンゴープリンバニラアイスのせ
お品書きだけでもお腹いっぱいになってしまいそうな、豪華な品々がテーブルに並ぶ。
お重に綺麗に並べられている前菜だけでも十分食べ応えがあるが、なんといっても麓山高原豚のバラとロースと本ズワイガニの剥き身のしゃぶしゃぶが絶品だった。
ベッドも布団も両方選べる寝室
寝室がある二階へ階段で上がると・・・
ベッドルームの隣にある広々としたスペースは、布団を敷いて、寝室スペースにすることもできる。
ベッドルームはシンプルながら、ラグジュアリーな雰囲気が漂う空間となっていた。
朝日と共に目覚め、朝日を眺めながらバスタイム
作戦通り、日の出の時間よりも早く目覚めることができ、綺麗な朝焼けもみることができた。
また、日の出を待つ間にお風呂を沸かし、朝日を堪能しながら入浴することにも成功した。朝日風呂はcoyadoに泊まったらぜひ体験してほしい。
朝ごはんも大満足!
最高の朝風呂タイムを終えて、朝ごはんの時間となった。夕飯が期待以上だったので、朝食にも期待が高まる。
結果として、運ばれてきた朝ごはんは期待通りの内容だった。こちらもしっかりとお品書きがついていた。
朝食メニュー(2020年12月取材時)
・重箱
秋刀魚のポーポー焼き
ウニの貝焼き出汁醤油ジュレ
しらすたらこ
温泉卵
きんぴらごぼう
オクラの胡麻和え
グリーンサラダ
ヨーグルト桃ジャムがけ
フルーツ
・本日の焼き魚
鮭
・お椀
三陸産メカブ入りお味噌汁
・おひつ
いわき産コシヒカリごはん
朝ごはんもしっかりと堪能して、チェックアウトの時間までは備え付けのドリップコーヒーを飲んで、ゆったりと海を眺めながら読書をして過ごした。
テーマは全部で4種類!
こちらの宿は全部で4棟あり、棟それぞれにテーマが違う内装になっているのも面白い。(テーマを指定しての予約は不可)
今回は取材も兼ねているということで、特別に自分たちが泊まる部屋以外も取材させてもらった。
1.Tanden
いわきの歴史に欠かせない、常磐炭田・炭鉱のイメージが内装になっているのが「tanden」のお部屋。
皮張りのイスなど、クールなイメージの色や素材で統一した家具がそろう。
2.Kauai
いわき市は、ハワイのカウアイ郡と姉妹都市になっている。そのカウアイからイメージされた部屋がこちら。私たちが泊まった部屋はこの部屋だった。家具だけでなく、床もナチュラルなイメージで統一されていてとても過ごしやすかった。
3.Suzukii
いわきで見つかった化石、フタバスズキリュウをイメージした内装になっているお部屋。
白で統一されたシンプルな家具がそろう。ソファが低めの作りになっていることから、お子様連れの方に人気があるとのこと。
4.Nanahama
「いわき七浜」からイメージされたお部屋。
海のサーフハウスのイメージで作られ、青で内装が統一されたお部屋となっている。
4棟どのお部屋からも、天気がよければ綺麗に海が見えるのが印象的だった。
いわき市出身のオーナーさん
今回、coyadoのオーナー「及川さん」に直接お話を伺うことができた。
及川さんは、もともとはいわき市小名浜出身で、このcoyadoいわきをオープンするにあたり、約20年ぶりにいわきに戻ってきたそうだ。及川さんは2010年から宿業をやっていて、すでに那須でもcoyadoを経営している。東日本大震災の影響や物件探しが難航したこともあり、一度はいわきでの宿を諦めかけたが、coyado那須で自信をつけ、やはり地元で宿をやりたいという強い思いから、このcoyadoいわきをオープンすることに至ったそうだ。
二階建ての建物になる前は平家になる予定もあったそうだが、ただでさえ震災以降高くなった堤防を考慮して、宿からの海の眺望を優先するために今のような形になったそうだ。
最後に及川さんにこの宿の魅力について語ってもらった。
それはまず、なんといっても海のロケーション。
朝日が昇る瞬間や、大型船の明かりが遠くに光っている様子、月夜の明かりが美しい海を部屋から眺めるだけでも素敵な時間が過ごせる。
そして、料理も可能な限り地元の食材を使って提供するよう心がけているそうだ。
ぜひみなさんも、いわきの海を堪能できるお洒落な一棟貸しの宿「coyado」で、いつもとは違う贅沢な時間を過ごしてみてほしい。
最後に、今回取材に快く対応していただいた及川さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
coyadoいわき アクセス
〒979-0146 福島県いわき市勿来町関田須賀1-299
Google マップ
https://goo.gl/maps/jpJgPb4rtnuTSPwDA
coyadoいわき webサイト