南相馬市原町地区をジョギング

 

今回、福島県南相馬市に5泊滞在したので、観光も兼ねてジョギングをしてみました。
僕は日頃から、週1・2回ジョギングをしています。

フルマラソンの大会に3回出場した経験もあり、それらの大会では途中歩きましたが全て制限時間の5時間以内に完走しています。

ここ数年、ほとんどレースに出ていませんが、趣味ではジョギングを続けています。特に旅行先で街の探索がてら走るのが好きで、車や自転車で回っていたら見落としてしまう景色も、ジョギングなら見つけることができます。

■ 天候について

ジョギングをしたのは2020年11月12日の夕方4時〜5時の時間帯です。

11月上旬だとまだ日中20度近くまで上がることが多くそこまで寒く感じない季節らしいですが、僕が滞在した11月9日から11月12日は、ちょうど寒気が日本列島を覆っていて、西高東低の冬型気圧配置だったため、非常に寒い日々でした。

この日も日中も10度ほどまでしか気温が上がらず、晴れてはいましたが、風が冷たく感じました。
というわけで、上下ウインドブレーカーを来てのジョギングでした。

手袋を忘れてしまい、素手でのジョギングだったので、手がかじかむほど寒かったのが印象的でした。

■ 僕のジョギングルート

◆ 原ノ町駅から海岸方面を目指す

滞在していた原ノ町駅前から海岸方面へ行くとこにしました。

海岸沿いまで行くつもりで出発するも、初めてのコースなので、Google マップをチェックするため、立ち止まりながらのジョギングだったのと、寒さのためスピードが出ず、のんびりとしたゆったりジョギングとなりました。

原ノ町駅から県道12号へ出て国道6号を目指しました。この県道12号沿いは郊外型の大型チェーン店が並んでいます。どこの町にもある景色で特に新鮮味はありませんでした。

そこから国道6号まで行き、右折して南へ向かいます。

すぐ左側に南相馬市立総合病院が見えます。
ちょうど走っているときに、南相馬市立総合病院の脳卒中センターの屋上にヘリがやってきて着陸しました。

この脳卒中センターはかなり新しい外観でした。

◆ 南相馬市立総合病院から福島ロボットテストフィールドへ

南相馬市立総合病院を過ぎたところでまた左折して、福島ロボットテストフィールドの方へ向かいます。

この通りあたりから、自動車の交通量も少なくなり寂しい感じになります。

通り沿いには、福島県立テクノアカデミー浜、双葉准看護学院、福島県環境放射線センター、福島県南相馬原子力対策センターなど大きな建物が並んでいます。

この辺りは、新しい家が多く、震災後に建てられたと思しき家が並んでいます。東日本大震災大震災やそれによる津波被害、原発事故の影響などいろいろあったことなどを想像してしまいます。

時々畑なども見えてきて、田舎の風景を眺めながらジョギングを楽しめます。起伏のない畑が広がる景色は僕の新潟の地元でも、似たような景色が見られるので、特に目新しい感じはしませんでした。

真っ直ぐ進んだところで、最後に大きな建物が建っている福島ロボットテストフィールドの近くにまでたどり着きました。これ以上行っても、目ぼしい物もなさそうなのと、日が暮れそうなので、引き返すことにしました。

来た道を数キロ引き返して、再び国道6号にぶつかりました。今度は国道6号を曲がらず真っ直ぐ進みます。

◆ 福島ロボットテストフィールドから道の駅南相馬へ

国道6号の角に道の駅南相馬がありました。
これもかなり新しい外観で、綺麗な作りをした道の駅でした。
人の入りはまばらですが、駐車場には大型トレーラーがたくさん止まっていました。

夕方になると国道6号はかなり交通量が多くなります。
工事関係者がその日の仕事を終えて会社へ戻る途中、帰宅している途中の車が多いような印象です。

かなり渋滞していて、のろのろ運転でした。

そこから丸三製紙株式会社本社工場の前を通って、踏切を超えて原ノ町駅まで戻ってきて終了にしました。

今回走った原ノ町駅周辺は、起伏がほとんどないフラットな道が続くので、ジョギングするのに快適な場所でした。

ただ、特に見所はないので、景色は印象的な物が特にありませんでした。

■ 走っていて気づいたこと

この周辺の住宅はとにかく新しい家が多い。多くが東日本大震災大震災後に建てられたと思われるような外観でした。
また、多くの住宅でソーラーパネルを屋根に積んでいるのが見受けられました。

これは後から調べてわかったことですが、2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難を余儀なくされ、地域がバラバラになり、家族がバラバラになり、放射線への不安やその後の風評被害にも苦しめられた経験から、南相馬市は原子力災害を二度と起こさないために、原子力エネルギーに依存しないまちづくりを決めました。

その脱原発のまちづくりとして、2012年10月に政策「南相馬市再生可能エネルギー推進ビジョン」を作成していて、2030年に再生可能エネルギー導入比率をほぼ100%の目標に設定しているそうです。

この政策により風力発電やメガソーラー太陽光発電設備の導入推進、住宅屋根のソーラーパネル設置に対する助成等を進めています。

震災前の2009年度の人口ベースで年間電力消費量を465,000MWhとして、2018年末で再生可能エネルギーが年間消費量の約半分の水準まで達成したそうです。

今後もメガソーラーを建設する計画が複数あってすでに目標とする再生可能エネルギーで100%電力量を賄う目標は達成可能だそうです。

2011年3月11日の東日本大震災以降被災地だけでなく、日本全国で脱原発について考える機会となったのは記憶に新しいです。

コンビニなどの商業施設施設の看板の明かりが消えたり過剰と思えるほどの節電が一時的にされてきました。

東日本大震災大震災の津波のよって、日本において原発の安全神話は崩れ去ったわけですが、福島だけでなく日本全体でこれからの日本の電気を作る方法を考えていく必要があるなと、考えさせられました。

僕が住む新潟も福島と同じように東京電力の原子力発電所があり、そこで作られた電気は首都圏など東京電力エリアに送られています。

地元新潟は東北電力エリアなので、その電力を消費することなく、ただ原子力のリスクを背負うかわりに、国からの交付金や電力会社からのお金で地域経済を潤すことはできています。

今後、原子力発電に頼らない地域経済を作る必要があると考えさせられる南相馬市のジョギングでした。

Takeo

投稿者プロフィール

1年半の世界一周後、海外を中心に他拠点で活動するブロガー。新型コロナの影響で2020年は日本で活動中。旅を中心とした情報を発信しています。

ブログ:https://www.ashitabi.com/

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る