わざわざ行きたい「原ノ町」の味な散歩

南相馬にあるJR「原ノ町」駅を下車。一度も降りたことのない街を散歩していたら、おいしい味にたくさん出会えました。朝から晩までグルメ三昧、その土地の味を存分に楽しめる散歩コースを紹介します。

※新型コロナウイルス感染拡大予防のため、店舗の休業や営業時間の変更が掲載内容と異なる場合がありますので、ご了承ください。

◆ 珈琲亭いこい(喫茶)」

今回の散歩は、原ノ町駅徒歩3分の場所にある1970年創業の喫茶店からスタートです。

朝9時ということで、モーニングをオーダーしました。モーニングセットはバターたっぷりのトーストと、サラダ、卵焼き、バナナとコーヒー。心とおなかが満たされました。

壁には珍しい種類の鳥の写真がたくさん飾られていました。「これは妻の兄が、浪江町で野生の鳥を撮った写真です。今もなお帰宅困難区域で入れないエリアもあるので、こうやって浪江町の美しい景色を飾っているんですよ」とマスターの吉田さんは語ります。

50年間淹れ続けているマスターのコーヒーも、朝の目覚めにぴったり。常連さんもぞろぞろと入ってきて、それぞのコーヒータイムを楽しんでいます。地元の憩いの場であることを肌で実感!

コーヒーの文字がかわいい外観
コーヒーは自家焙煎いこいブレンド
店内には、浪江町で撮影した色鮮やかな野鳥の写真が飾られている

【店舗情報】
店名:珈琲亭いこい
住所:南相馬市原町区旭町1-18
営業時間:8:00〜19:00

◆ はらまち製パン(パン屋)

次は、はらまち製パンへ。お目当はよつわりパンという地元パンです。パンの切り込みに、こしあんとホイップクリーム、チェリーが入っています。見た目もチャーミングなため、原ノ町の老若男女に愛されている地元パンなのです。

「先代がケーキのようなパンを作りたいということで、よつわりパンができました。当初はフラワーパンという商品名だったんですが、地元のみなさんが四つ割のパンくださいというので、よつわりパンにネーミングを変えたんですよね」と社長の佐藤さん。笑顔で、よつわりパンの生誕の秘密を教えてくださいました。

よつわりパンは、今では全国区で有名。東京のデパートに出店することもあり、パン好きが注目している一品です。「はらまち製パンがある街で育ちたかった」と思ってしまう自分好みのパン屋さんでした。

メルヘンちっくなかわいい外観
よつわりぱんとハンバーガー、クイニーアマンが人気
はらまち製パン社長の佐藤さん、やさしいお人柄に癒されました

【店舗情報】
店名:はらまち製パン
住所:福島県南相馬市原町区本陣前3丁目1−5
営業時間:8:30~19:00

◆ やまさん商店(果物屋)

やまさん商店はフルーツショップです。果物の目利きが一点一点商品を厳選している人気と信頼のお店と聞きつけ、お邪魔しました。きれいな店舗ですが1947年創業の老舗中の老舗なんです。

人気商品はフレッシュな果物を使った生ゼリーとジュースです。生ゼリーは、ゼリーの中に果物が宝石のように閉じ込められています。あくまでもメインが果物っていうところが良い!

私はジュースを注文しました。おすすめをきくと「その時期の旬な果物が一番人気!」ということで巨峰ジュース(430円)をオーダー。作り置きではなくオーダー後に作ってくれるのもうれしいポイント。一口飲めば、疲れモードもぶっ飛ぶ、甘酸っぱい爽快感が広がります。ゆっくり飲みながら歩こうと思っていましたが、美味しくて一気飲みしてしまいました。
訪れるたびに旬の果物を楽しみたいですね。

半世紀以上にわたりフルーツの魅力を伝えています
お見事すぎる生ゼリー
フレッシュジュースは街歩きのおともにぴったり!

【店舗情報】

店名:やまさん商店
住所:福島県南相馬市原町区大町2丁目10
営業時間:10:30~19:00

◆ 高見食堂(定食屋)

原ノ町駅から徒歩25分かけて、高見食堂へ。向かう最中は人と全然すれ違わなかったんですが、扉を開けるとほぼ満席!大繁盛してました。

そして目に入ってくるユニークなポスター!これは店主が全部パワポで作っているとのこと。プロには出せない癖の強いデザインが最高です。

私は福島ロボットテストフィールドとコラボしているロボットランチを注文。「ロボットランチというメニューだけど、ぜんぜんロボット要素ないから笑。だけど美味しいよ!特にうちは卵にこだわっている。食べたら違いが分かるよ」と店主が熱弁してくれました。

定食はボリューム満点で、おかずの種類も豊富。そして卵の味が濃いことに驚きました。店主が直々と新鮮な卵を買い付けに行っているとのこと。食材のこだわりが人気店の秘訣なんですね。人気メニューはチャーハンとレバニラ。来店の際は、卵付きの料理を頼むことをおすすめします。

お昼時は満席です!でも回転率も速いですよ。
ロボット定食はこのボリュームで900円
その美味しさに、お客さんがみんな笑顔
店主の手作りポスターがいっぱい!

【店舗情報】
店名:高見食堂
住所:福島県南相馬市原町区高見町2丁目193
営業時間:11:00~14:00

◆ 道の駅 南相馬(サービスエリア)

喫茶いこいのウエイトレスのお姉さんに原ノ町の美味しいものを尋ねたら「松永牛乳のアイスまんじゅうは、原ノ町の味」と教えていただきました。そして道の駅で発見!練乳入りの固めのミルクアイスキャンディーに、しっとり餡がぎっしり。断面がお花の形で、それも愛らしいです。

そして知らない街の道の駅はワクワクします。売り場にはその土地の風土が詰まっていて、旅している実感を噛み締められました。

馬のベンチに座って道の駅で小休憩
アイスまんじゅうが密
松永牛乳のアイスまんじゅうは、お取り寄せも可能です

【店舗情報】
店名:道の駅 南相馬
住所:福島県南相馬市原町区高見町2丁目30−1
営業時間:9:00~18:00

◆ 抱月荘(旅館)

この日は旅館「抱月荘」に泊まります。山奥にある雰囲気の良い旅館で、晩御飯を。郷土料理の和食が出てくるんだろうなと想定していたら、びっくり! 実際に出てきたのはイノーベーティブな和食でした。
乾燥させたビーツを粉にして散らせたり、館内の池を皿の上で表現したり。銀座や港区で食べたら2万円するなーと言いながら、一皿一皿のメニューに感動です。料理長兼支配人である高藤さんにお話を聞くと「昔、赤坂や銀座で料理長していました。」とおっしゃったので納得いきました。

抱月荘については下記の記事でも紹介していますので、せび参考にしてください。
「抱月荘」のごちそうで、10年後も20年後も語り合う思い出を

味はもちろん盛り付けや器も満点
朝ごはんも豪華。この豆乳の味は一生忘れない
抱月荘の皆さん、心地よいひとときをありがとうございました

【店舗情報】
店名:抱月荘
住所:福島県南相馬市原町区馬場川久保3
ホームページ:https://www.hougetsusou.jp/greeting

散歩のおまけ

はじめて下車した南相馬の「原ノ町」。縁もゆかりもない街から大好きな街になりました。なんたって、この日だけで2万歩以上歩き、地域の方のやさしさに触れることができたのですから。

原ノ町は街自体が可愛くて、歩いているだけでも楽しい。その楽しさが伝わればいいなと思い、最後に原ノ町を切り取った路上スナップで締めくくらせていただきます。

街頭も百合の花の形でファンシー
フォントが良すぎる。休日で残念…
原ノ町のTSUTAYA
角刈りの木
ファミリーレストランかつらは次回の散歩の楽しみに
松永牛乳のコピーが、好き
福島の酢の物にはみかんが入っていて驚愕
レトロな映画館、朝日座
よつわりパンを食べて次の街へ移動

井上 ぺるきち編集・ライター

投稿者プロフィール

兵庫県出身。
書籍の編集者を経て、現在WEBメディアにてコンテンツエディターとして勤務。趣味の街歩きや純喫茶巡りを生かして散歩ライターとしても活動しています。浜通りの散歩が楽しくなる情報を紹介します。
Instagram:https://www.instagram.com/perukiti/

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