『誰でも泊まれるサッカーの聖地“Jヴィレッジ”』

 

敷地面積は東京ドーム約10個分!そんな広大なナショナルトレーニングセンターに泊まってみませんか?

楢葉町にある常磐線“Jヴィレッジ駅”から徒歩20分。

Jヴィレッジの敷地内に、総客室数200のホテルがあることをご存知だろうか?

今回はサッカー好きな人はもちろん、そうでない方にもぜひ一度は泊まってみて欲しい、そんなJヴィレッジホテルの魅力を紹介する。

まず、Jヴィレッジへ電車で行く場合は車を利用する方では味わえない『Jヴィレッジ駅』を楽しむことができる。

こちらの駅はJR常磐線の駅で、2019年4月20日にJヴィレッジが震災後全面再開する同日に合わせて開業した。

駅のホームにはトロフィー台がある。こちらには、サッカー日本代表がFIFAワールドカップやオリンピックで優勝した場合、そのトロフィーのレプリカを飾る予定となっている。

ホームの階段には、サッカー漫画『キャプテン翼』の作者高橋陽一先生の絵も描かれていて、サッカーファンには一度は訪れてほしい駅である。

このJヴィレッジ駅から歩くこと5分ほどで、Jヴィレッジの敷地内に入ることができる。ホテルのロビーに直行したい場合は、施設の周りをぐるっと回るので徒歩20分ほどかかる。

東京ドーム約10個分もある広大な敷地は、足を踏み入れた途端思わず見惚れてしまうほどだ。

この広大なピッチを横目に散歩がてらホテルのロビーまで歩く。スパイク専用の道も柔らかくてシューズで歩いていても気持ちがいい。

ホテルのロビーがあるエントランスホールは、広大なピッチが見えるような開放的な作りになっている。

エントランスホール中央の銅像付近には、サッカー日本代表選手たちの足形や手形プレートが並ぶ。

こちらのエントランスホール一階にあるロビーで、チェックイン手続きを済ませて部屋に向かう。ホテルは3種類あり、ビジネス向け、リゾート向け、団体チーム向け、と自分の用途に合わせて利用できる。

ビジネス向けのホテルは「アネックス」、チーム向けは「ノースウィング」、リゾート向けは「サウスウィング」と呼ばれ、それぞれ3つの棟に分かれている。

ビジネス向け「アネックス」

アネックスの部屋は、ビジネス向けでシンプルな作りになっている。価格もリーズナブルで利用しやすい。また、アネックスに宿泊する方はこの棟の最上階にある展望風呂を利用することができるのも魅力の一つ。

展望風呂では、明るい時間帯であればピッチを眺めながら入浴することも可能。

チーム向け「ノースウィング」

ノースウィングは、スポーツ合宿や企業の研修など、各種団体での利用に最適。

また、ノースウィングのベッドは全てシモンズ社製を設置してある。

リゾート向け「サウスウィング」

シティ・リゾート風のプライベートルームとなっているのがサウスウィングのお部屋。

ピッチを眺望する寝室とリビングの広さ60㎡のスイートルームで、リゾートライフを満喫できる。

部屋からは広大なピッチの眺めも楽しめる。また、サウスウィング1階にはバリアフリーの部屋もあり、様々な方が利用できるようになっている。

こちらのスイートルームには歴代の代表監督や、有名サッカー選手も宿泊したことがあるそうだ。

日本で数少ないcafe Amazon

部屋で少しゆっくりした後は、エントランスホールにある「cafe Amazon」でコーヒーやスイーツを味わうこともできる。

タイ発祥のcafe Amazonは、このJヴィレッジ店が日本の第3号店。

元々は日本の震災復興を願い福島県川内村に初出店した。その想いを引き継ぎながら福島県楢葉町Jヴィレッジ内にこのJヴィレッジ店をオープン。

香り豊かでコクのあるタイ産コーヒーや、ガパオライスなどのタイ料理をアレンジしたフード、スムージーやデザートなども各種揃っている。

ピッチや太平洋を見渡せる展望ホール

カフェでゆっくりした後は、エレベーターで4階の展望ホールへ。

こちらの展望ホールには、Jヴィレッジのこれまでの歴史が分かるパネルや蹴球神社が設置されている。

また、展望ホールのベランダに出ると、ピッチ全体を見渡せる。

ピッチの奥には太平洋も見える。左に見える大きなドームは、全天候型練習場として2018年にオープンした。

今ではこんなに立派なピッチも、震災時は原発事故の対応拠点として使われ、事故対応の車や宿舎に埋め尽くされていた。事故から7年後の2018年7月にようやく、芝生を全て張り替えてこのように元の立派なピッチが蘇った。

そうこうしているうちに、あっという間に夕飯の時間となった。

夕飯は1階のアルパインローズでいただいた。

地元食材がたくさん取り入れられた食事

地元の高校(海星高校)の生徒さんたちが漁業でとったまぐろのお刺身や、川俣シャモなど、福島にゆかりのある食材を積極的にメニューに取り入れている。

また、サッカーの聖地ということで、あのイニエスタ選手のワイナリーのワインも取り扱っている。

翌朝は食後に広々ピッチをお散歩

翌朝の朝食は、栄養バランスがしっかりした和定食だった。こちらもアルパインローズでいただいた。

朝食をいただいた後は、腹ごなしにピッチを散歩。人工芝のピッチならいつでも出入り自由とのこと。

平日に泊まったので、貸し切り状態のピッチを満喫した。

一旦部屋にもどりチェックアウトを済ませたら、一階にあるショップ「ブルーガーデン」を散策することに。

新発売したお洒落なオリジナルグッズに注目!

こちらの売店の営業時間は8:00~21:30まで

Jヴィレッジでしか買えないオリジナルグッズはもちろん、サッカーグッズ、福島県内のお土産品、ドリンク、おつまみ等も取り揃えている。宿泊者以外の一般の方の利用も可能。

また、2020年から新しく発売開始されたJヴィレッジオリジナルグッズは、おしゃれなデザインの商品がたくさんある。Tシャツや、タオルなどついついお土産にしたくなる商品が揃っている。

今回取材をさせていただいたスタッフの一人、松本さん。

松本さんは大熊町のご出身で、新卒でJヴィレッジに入社した。この新しいJヴィレッジグッズは、松本さんがいわき市出身のデザイナーさんと一緒に考えて作り出したもの。

もともと小学生時代はサッカー少女だった筆者にとっては、Jヴィレッジは憧れの場所。Jヴィレッジに観光で行って泊まるなんてイメージは、正直今まではなかった。

しかし今回実際に泊まってみて、これは是非ともサッカーに縁がある人にも、ない人にもどちらにもオススメしたい!と実感した旅となった。

また、フロントオフィスマネージャーの明石さんが「震災後に地域とJヴィレッジとの協力が増えた。福島の他の地域にも、足を運んでもらえるきっかけになってほしい。」とおっしゃっていた事がとても印象的だった。

震災期間を乗り越えて、新生Jヴィレッジとして再スタートした聖地へぜひあなたも訪れてほしい。

最後に、今回取材に快く対応していただいたJヴィレッジスタッフの明石さん・松本さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

Jヴィレッジアクセス

車:主なICからの所要時間

常磐道 三郷ICから 2時間30分

東北道 仙台ICから 1時間50分

東北道 浦和ICから 2時間50分

磐越道 新潟ICから 3時間

電車

「JR常磐線特急ひたち」利用

上野 ― 広野(または富岡)間 2時間30分

広野駅より車利用にて約10分/富岡駅より車利用にて約17分

「JR常磐線各駅停車」利用(特急停車駅にて乗換)

Jヴィレッジ駅より徒歩 約15分 車利用 約3分

Googleマップ

https://goo.gl/maps/Xqt8FCCmPwsqpPtK7

鈴木 真里トラベルライター

投稿者プロフィール

福島県いわき市出身。現在までに、国内では東北・北陸・関東・関西に、国外ではシンガポール、ミャンマーでの在住経験がある。 その経験を生かし、様々な視点からその土地の魅力を発信するよう努めている。 動画の企画・撮影・編集を自ら行い、YouTubeへの動画投稿も行っている。

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