200年の歴史ある玉山温泉・藤屋旅館。美容液のような泉質に驚き

いわき市から、車を走らせること30分。玉山温泉の藤屋旅館は、山あいを流れる小さな川のそばにあります。

私はこの宿を、女性の皆さんにぜひお薦めしたいと思います。歴史ある古い宿に、実家に帰ったような癒しの時間が待っています。そして何よりも、美肌になる泉質に何度もお湯に浸かりたくなることは間違いないでしょう。

山々に囲まれたなかに、ひっそりと佇む藤屋旅館。綺麗に手入れされた花壇に咲くお花たちが迎えてくれました。

お花の中には鮮やかな紫色の実をつけたムラサキシキブも。ムラサキシキブという名前が付いたのは江戸時代ぐらいといわれており、当時は「紫式部」にあやかって販売していたそうです。

玉山温泉の開湯は、延享元年(1744年)とのこと。200年以上続く、藤屋旅館は門構えからして、重厚な佇まい。宿の中からはあたたかい光がこぼれていました。

中に入ると、そこは昔ながらの日本家屋。木造で造られた日本家屋ならではのあたたかさが、私たちを迎えてくれます。フロントでもある帳場スペースは、梁や柱、ちょっと低めの天井で、当時の様子を感じることができます。

工業的な建築資材を使った住宅とは違い、日々の丁寧なお手入れが家屋の味わい深さを引き出しています。帳場には囲炉裏も。東日本では夜も長く寒いため、江戸時代以降も長く囲炉裏が長く使われたと言われています。囲炉裏の火は小さくても、遠赤外線効果なのか近くに座っていると、体はポカポカと温まります。

部屋は、実家に帰ってきたような落ち着く空間。お茶を淹れて、ほっと一息つきます。

お部屋にはお手玉が置いてありました。
幼稚園の時に触れて以来、久しぶりのお手玉に懐かしい気分になります。

お部屋の机には、刺繍のついたランプシェード。寝る前の時間はこの机で、ゆっくりと一日を振り返りたいですね。

「藤屋旅館」の名前が記されたアメニティと浴衣。

浴衣の帯をリボン結びにすると、「藤屋旅館」の刺繍がちょうど良く見えます。

浴衣に着替えたら、温泉へ。

時間ごとに、貸し切り風呂になっていて、ゆっくりと温泉を楽しむことができます。

入浴すると、透明なお湯が迎えてくれました。
お風呂からしばらく浸かっていると、次第にすべすべになっていく肌にびっくり。

藤屋旅館の玉山温泉は、冷鉱泉のお湯。鉱泉とは、地下からの湧水で、医学的見地から治癒成分を含んだ水のことです。25度以上の湧水を温泉、それ未満の温度の湧水を鉱泉(冷鉱泉)と呼んでいるそう。

この温泉の治癒成分はアルカリ性で、ナトリウム・鉄・炭酸水素塩化物泉を含んでいます。化粧水のようななめらかな湯ざわりで、胃腸病、神経痛、リュウマチ、痔、むち打ち等に効くとのことです。

そして、アルカリ性の温泉は、皮脂を溶かし角質層を軟化させるため、肌がすべすべになり美肌効果がみられ、美人の湯、美肌の湯と呼ばれています。

お風呂から上がると、友人と共に「肌白くなってない??」「10 歳若返った肌してる!!」とその美容効果に大喜び。ぜひ、この宿を女性の皆様にお薦めしたいです。

玉山温泉は古く延享元年(1744年)、平藩主内藤備後守政樹の奥方麗光院が、夢の中にこの温泉が現れて、その場所を掘らせたところ霊泉が湧いてきたという言い伝えが残っています。

200年も続く、天然の美容液を堪能するかのように、私たちは長風呂をしてその効果を実感しました。

宿のいたるところに、私たちの目を癒してくれる工夫が沢山。
例えば、浴場近くの洗面所には、アザミや石蕗(ツワブキ)が飾られていました。
まるで、「花は野にあるように」。野に咲く花がこのように活けられていると、ふと自然を感じることができて美しいですね。

その他にも、藤屋旅館の廊下にはとっても可愛らしい、つるし飾り(つるし雛)が沢山ありました。

女将さんにお伺いすると、近所の方が造ってくださったつるし雛を飾っているそうです。

つるし雛は伝統民芸品で、いわき市の江名などの港町などで、桃の節句になると古民家を中心に、つるし雛を飾って訪れる人を楽しませてくれるそう。

つるし雛を見せていただきながら、抹茶を頂いたりするんですよ。と教えていただきました。

心のこもった飾りに、福島の方々の暖かさを感じることができます。

朝食の部屋は、長く続く廊下に先にあるお部屋でいただきました。

豪華の朝食の後にデザートは柿。

とても甘い柿をいただきました。アルコール度数の高い焼酎にヘタをつけて、1週間 渋抜きされたものだそうです。昔は大きな甕にヘタを上にして並べて渋抜きをしていたそう。お菓子がなかった時代には、渋抜きされた甘い柿はとても貴重なもの。甘くなった柿を売ったりしていたことを女将さんが教えてくれました。11月の終わりごろには干し柿にするそうです。

藤屋旅館のロビーには、昭和初期の写真が残っていました。りんごの行商の方が、天秤図りで売っている様子とのことです。

藤屋旅館の二階には、当時の宿泊客が眺めている様子が映っています。

当時は地元の方や、農家の方が長く滞在して温泉を堪能す湯治場だったとのこと。台所もの開放していて、自炊しながら1週間から10日ほど滞在していらっしゃったそうです。玉山温泉の泉質は乳児の夜泣きやかんしゃくなど、疳の虫(かんのむし)にも効くとのことで、お祖母ちゃんとお孫さんが長く滞在することもあったそうです。

ゆったりと時間が流れ、静養することができる藤屋旅館。ぜひ皆さまも、藤屋旅館で古き良き日本を感じながら、過ごてみてください。

【玉山温泉 藤屋旅館について】

住所:
〒979-0216 福島県いわき市四倉町玉山字湯ノ口8
TEL:0246-33-2313
FAX:0246-33-2388 
チェックイン 15:00~
チェックアウト ~10:00

茅野 しおりトラベルライター

投稿者プロフィール

IT企業でPRの仕事をしながら、アロマセラピーの勉強をしています。
田舎育ちなので、自然が好きです。

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