いわき湯本温泉街歩き

 

福島旅行二日目の朝。
宿泊した古滝屋さんをチェックアウトして、ロビーで同行者と待ち合わせしました。

古滝屋さんのロビー、とても素敵です。

壁には本がたくさん並べられていて、窓の外からは朝陽の光がたっぷりと注ぎ込みます。
ロビーでゆったりとモーニングコーヒーを頂いてから、いわき湯本温泉の街をぶらぶら歩くことにしました。

いわき湯本温泉は、愛媛県の道後温泉、兵庫県の有馬温泉と並んで、日本三古湯の一つです。
そのお湯にはたくさんの効能があり、また美人の湯とも言われています。
朝から古滝屋さんの御風呂に浸って、私も肌がつるつるになりました。

外を出て観ると、街並みはいわゆる古き良き温泉街といった雰囲気。
街の至る所に手書きイラスト付きのマップが設置されているので、それを参考にしながらぶらぶらすることにしましょう。

※公式ホームページにも、各種マップが掲載されていました。

「フラのまち いわき湯本温泉」公式ホームページ 

心配していたお天気も、朝のうちは何とか持ちそう。
各々が行きたいスポットを目指し、いざ、散策スタートです!

ちょうど紅葉もし始めた時期で、昨日の川内村ほどではありませんが、ほんのりと木々が色づいていて街並みに彩りを与えています。
温泉街は風情があるし、と楽しみにしながら、時間の許す限り練り歩くことに。

まずは、前日の夜にもチェックしていた足湯へ。

その名も「鶴のあし湯」です。
どうして鶴なんだろう?と思って調べたところ、どうやら言い伝えによるもののようです。
ここいわき湯本温泉に、昔傷ついた鶴が入って傷口を洗った、という伝説があるとか。
心温まる素敵なお話ですね。

さて、こちらの足湯。利用料金は無料です!
あつ湯とぬる湯に分かれていていて、私はさっそく、あつ湯に入ってみました。
気持ち良い~!!
寒い季節にはぴったりで癒されます。
しっかりと硫黄の匂いがする、源泉掛け流しの足湯です。
ああ、ずっと入っていたい・・・

足湯で源泉掛け流しって、とても贅沢ですよね。
こちらの足湯は広々とした造りになっているので、グループで来られたお客さんもみんなで入れて楽しめると思います。

そして道の近くへ行ってみると、なんとペット用の足湯コーナーもありました。珍しい!
ペット連れでのご旅行にも、とても嬉しい心遣いです。

ちなみに前日の夜も、飲みに行きがてら散歩したのですが、朝と夜ではまた雰囲気が全然違いました。
夜の足湯もまた神秘的な雰囲気があって、良かったです。

設置されている看板を見ると、営業時間は朝7時から夜20時までとなっていました。
夜間・早朝は湯本駅前「愛湯物語・足湯」をご利用下さいと書かれています。

足からしっかりあたたまった私。
今度は、向かい側に見える温泉神社へ行ってみることにしました。
温泉神社というのは今回の初めて聞いたのですが、福島県以外の他の温泉街にもいくつかあるようです。
温泉が湧く地域では、温泉の神様が祀られているのですね。

私が訪れた11月は、ちょうど七五三シーズンということで赤い「七五三詣」の旗がたくさん立っていました。
神社を目指して段を上がっていくと、温泉が湧き出ている場所があります。
湯気が立ちのぼっていて大変雰囲気が良いです。

こちらの温泉神社は、いわき湯本温泉の歴史と共に街を見守ってきた神社です。
実に1,300年という歴史があり、いわき市指定有形文化財に指定されています。
境内はとても厳かな空気に包まれていました。

公式Facebookによると、季節によってライトアップのイベントもされているようです。
とても綺麗で美しい。
次回いわきへ来た際には、ぜひ夜の温泉神社へも訪れてみたいですね。

温泉神社の次は、勝行院へ向かいます。
ぶらぶら歩いていると、さはこの湯に並んでいた地元の方に「お姉ちゃん、中の寺はもう写真撮ってきたか?」と声を掛けられました。
どうやら「中の寺=勝行院」のことだと分かりました。
地元の方にも愛されているお寺です。

入口にある阿吽の像は、とても迫力があります。
境内を進み、階段を上っていくと、釣鐘と三重の塔がありました。

ほんのり紅葉しているのも見られて、建物とのコントラストが美しいです。
朝のお寺は空気まで澄んでいるようで、清々しい気持ちになりました。

続いては、福島へ来る前からチェックしていた「さはこの湯」さんへ。

さはこ、というのは元々いわき湯本温泉が「三箱の御湯」と呼ばれていたことから名前が付いたようです。
建物の外観が江戸時代の建築物のような雰囲気を醸し出しています。

こちらは10時オープンですが、開店前からシャンプーや石鹸入りのカゴを持った人々が並んで待っていました。
間違いなく地元のお客様でしょう!平日の月曜日でしたが、10人ほど並んでいました。
すごい人気ですね。オープンした後も、続々と人が入っていきます。

★料金 大人(12歳以上)300円、小人(6歳以上12歳未満)150円、6歳未満は無料

さはこの湯 公式ホームページ 

私は今回時間の関係で入浴はできませんでしたが、こちらはぜひ入ってみたいお風呂です。
地域の住民の方も足しげく通い、地元で長らく親しまれているさはこの湯。
観光で来られた皆さんも、地元の方に混じってぜひ入浴してみてはいかがでしょうか。

いわきは「東北のハワイ」とも呼ばれるほど、とても温暖な気候です。
映画「フラガール」の舞台としても一躍有名になったいわき市。
東京と比べてもそれほど変わらない気温で、特に昼間はとても過ごしやすいと思います。
東北地方だから、11月になるとすごく寒いのかな?覚悟して伺いましたが、晴れた日の昼間ならスウェット素材のパーカー1枚で十分。
むしろ、歩いて観光するにはコートが暑くて邪魔なくらい!
新潟県の雪が多い地域で生まれた私。冬でも過ごしやすい気候って、とても魅力的です。

いわき湯本温泉は、本当にほっこりする良い温泉街でした。
立ち寄ったお店の人たちも、気候と同様とても温かく旅人に接してくださいます。
少しはにかんだ控えめなところもありますが、こちらから声をかけてみると本当に皆さん親切で!旅人にとっては最高に居心地の良い街。

温泉、食べ物、旧跡と、おすすめスポットがたっぷり。とても一泊で周りきれません。
まだまだ行きたいところがたくさん!と同行者も私も同じ感想でした。
季節によってもまた違った顔を見せてくれると思うので、今度は桜の季節にも来てみたいです。

さやか

投稿者プロフィール

新潟県上越市出身。元・転勤族。
現在は京都市在住です。

趣味はお酒、食べ歩き、ぶらり街歩き。大学時代に友人と放浪したインド旅行が忘れられません。

じっとしていられない性格。
子育てしながら面白い日常をいつも模索しています。

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