双葉郡浪江町 道の駅なみえ 「麺処ひろた製粉所」

 双葉郡浪江町に2020年にオープンした道の駅「道の駅なみえ」。福島県沿岸部の主要道路の国道6号、そして沿岸部と福島市とを結ぶ国道114号が交わる場所に、その道の駅があります。

 余談ですが、道の駅の大きさは面する道路に左右され、二つの国道に面するこの道の駅は日本でも有数の大きさを誇っています。

 道の駅の中は、沢山のお土産に溢れています。どの商品も「わが町の魅力」を知って欲しいと作られたものばかりです。地元生産品に出会えるのも魅力です。

 この中にある、フードコートに麺処ひろた製粉所があります。ここは麺もの(ラーメン、うどん、蕎麦)を販売しています。ここを運営する「浜のあきんど」のメンバーについて、今回の記事では触れていきたいと思います。

・株式会社「浜のあきんど」とは

(写真は、農業部門なみえファームパンフレットより)

 この会社は、震災後に浪江町に移住されてきた若者3人(代表の和泉さん(右)と、小中時代からの同級生、大高さん(左)と川口さん(中央))が経営する会社です。

 「地域の課題を仕事につなげていく」「困ったの数だけ商売につなげていく」を理念に、生産部:日本一の生産収量を目指したえごまの栽培と商品開発(なみえファーム)、加工販売部:相双地区の生産物の6次化加工、販売を行う)、飲食部:相双地区の食材や福島県産の材料を使用した飲食店の展開)の3つの部で構成されています。

 代表の和泉さんは、震災をきっかけに浪江町に訪れました。町民の皆さんとの交流を通して、この町に住みたいと移住してきました。あおた荘というコミュニティスペースを運営し、避難解除となったばかりの町で沢山の人と人との繋がり場を創出してきました。

 一方で、大高さんと川口さんは和泉さんの同級生。この浪江町でチャレンジしてみないと和泉さんに誘われ、花卉栽培を通じて若手農業者支援を同町でされている「NPO法人Jin」さんで修業をしてきました。

 そんな3人が若い人材が輝ける場所を創ろうと、2020年に立ち上げたのが「株式会社浜のあきんど」です。

 浜のあきんど、飲食部の取組で展開されているのが、道の駅なみえフードコート内にある、麺処ひろた製粉所との提携です。

 注文をし、テーブルで出来上がるのを待つと、「〇〇番でお待ちのお客様~!」と元気な声が聞こえてきます。

(普段はマスクをされていますが特別に撮らせていただきました)

(左:大高さん 右:川口さん)

 写真を撮らせてくださいと頼み、最近はどう?頑張っている?と声をかけると、「まだまだこれから!頑張りますよ!」とこのポーズ!若者の力強さを感じずにはいられません。

 今回は、お二人から是非にとおススメされた、ご自身たちがなみえファームで作った、浪江町産唐辛子を使った「肉みそ」を使い、新たに開発した味噌ラーメンを味わってきました。

 ふたりの思いと、地元の食材が使われた逸品で、大変においしゅうございました。思わず、食器の返却の際に、「ご馳走様!」と声をかけてしまいました。 是非、多くの方に味わっていただきたいと思います。

 さて、先に浜の商人の業務内容に触れましたが、彼ら本人の魅力に多くの方が会いに行ってくれたらと願います。

福島県双葉郡浪江町は原子力災害で避難区域となった町です。山間部ではまだ避難区域が続いています。未だ、帰ることすら許されない人たちがいます。そうした背景は時に、浪江町で暮らすということを特別視する方もまだ多くいるのが現状です。

 そうした町になぜ移り住んだのか、ここで自立していこうと奮闘する彼らの取組を知ることは、地方で若者が輝ける場所がどの様にしたら生まれるのか、その成功モデルを知ることにも繋がるのかもしれません。

 彼は浪江町が好きで暮らしていますと語ります。好きな町で自分らしく暮らしていくための創意工夫が現在の形ではないのかと思います。

 是非、皆さんも訪れた際には、チャレンジにする姿、思いに触れて、また彼らの会社が生み出す「コト」にも触れてみてください。

吉川彰浩地元記者

投稿者プロフィール

高校卒業後、福島県浜通りに移り住み、気が付けば20年が過ぎました。10代の頃の「何もない田舎だなぁ」という思いは、暮らしの中で「面白いことがいっぱいあるじゃない!」と変わっていきました。他地域の方々に、そういった暮らしの視点での魅力をお伝えしていきたいと思います。

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